奇跡の梅 梅農園から
和歌山の自然栽培で生まれる完熟梅
太平洋が間近にある和歌山県南部(みなべ)は、6,000万年前は海底だったため土壌に豊富なミネラルが含まれ、海からの潮風が通る場所。
その好条件の中、より良い梅の栽培を目指している農園があります。それが三尾農園です。
切り開かれた山のすきまは梅の木で埋め尽くされ、花が咲く頃は、薄ピンク色のじゅうたんが敷かれたようです。
実がぎっしり入った自然栽培の完熟梅。
なんとも神秘的な、梅の色。肥料を与えることは木を大きくし、実をたくさんつけるため。
質を高くすることでは決してないと三尾さんは言います。
だからゆっくりと梅の実は成長します。健康な梅の実には虫がつきません。
枝がしなるほどの梅の重さ。
梅の収穫は明日から。
三尾農園では青梅の収穫はしません。自然に落下した完熟梅のみを収穫するため、ネットを張ります。自然栽培の完熟梅農園の光景です。
太平洋が近いので、海風が梅に心地よく吹きます。
太陽があたる側から、梅が紅く染まっていきます。
一年前に育った白い枝。そこから生えている、今年成長した茶色い枝が見えます。
生きていることがはっきりと分かります。私たちは生命の賜物を食しているんですね。
いつ見ても健康な梅の木。
三尾さんは、木を植える間隔を、通常の倍以上をあけています。それは1本の木に自然の栄養分を与えるため。ここでは肥料は必要ありません。
4月の梅
何とも小さいまだ赤ちゃんのような梅です。あと1ヶ月ほどで丸々とした青梅になります。実の成長は今からが勝負なのです。小さい実なのに赤くなっているのは完熟しているのではなく、大きくなると消えます。梅本来の色なのです。そして完熟する時、太陽に向かった梅が赤くなります。
生命みなぎっている梅
大きくなり始めた梅を見ると何とも力強い。梅の皮は強く中味をしっかり守っています。虫は寄りつきません。自然で育つこと、健康に育っている証です。
よく見ると梅ぎっしり枝に
遠くから見ると初夏の青々しい木々のように見えますが、近づいて見ると梅の実がぎっしり枝になっています。
「梅根性」とは、意志の強さを表す言葉です。
梅の持つ酸っぱさは、煮ても焼いても消えません。それだけの根性が梅にはあるのです。
完熟梅を丸ごとすりつぶしてできた奇跡の梅。
和歌山県みなべの三尾農園から。
【奇跡の梅の匠】
和歌山県みなべ 三尾農園
人の健康=梅の木の健康
奇跡の梅の匠、三尾さんは語る。
梅の木は農薬や肥料など必要ないものを摂取すると老廃物が出て、そこに病気や虫がつきます。健康な梅の木は虫食いや病気になりにくい。人も同じ、できるだけ自然のものを摂取すれば、病気や肥満なども減るのではと考えます。
三尾さんの完熟梅を楽しむことができるのがこの奇跡の梅です。三尾さんが現代に伝えたいジュースです。